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絵本『夜のきらいなヒルディリド』 [雑感]

 このごろ、むしょうにヒルディリドばあさんに会いたい。彼女は「夜がきらい」だ
った。あまりにきらいなので、絵本になってしまった。

 もう30年も昔のことだ。子供たちに絵本でも買って帰ろうと本屋に立ち寄った
が、おもしろさのあまり、つい買ってしまった。

 たしか、黒っぽい絵本の表紙には、右むこうに小さな家があり、エプロン姿の
おばあさんが、家に入り込んだ「夜」を外に掃き出していた。そして表紙を開くと
「夜のきらいなヒルディリド・・」と始まる。

 夜がきらいなヒルディリドばあさんには、夜の闇はゴミのような、ススのような
ものなのかもしれない。働き者のヒルディリドばあさんは、ひたすら夜の闇を戸
外に掃き出す。ようやく掃き出し終わるころ、夜が明ける。ヒルディリドばあさん
は、一仕事終えた満足感と疲れとで眠りに就く。そして、夕方には目を覚まし、
またほうきを持って働き始める。

 その絵本は、なぜか子供たちには不人気だった。あれは大人の絵本だったか
らか。2,3年前から本屋や図書館に入るたび探してみるが、ついぞ見かけない。

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