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ワンダフル [語源]

 元宇宙飛行士山崎直子さんの講演があった。宇宙の話も面白かったが、最
後に話された「ワンダフル」のニュアンスに打たれた。

 私は英語の授業では、「ワンダフル」=「すばらしい」と教わった。だから、その
意味合いしか知らなかった。ところが、彼女の説明によれば、

 wonderful=wonder+ful=未知の+満ちている

ということも語義としてあるのだという。つまり、
 「未知に満ちている」ことに価値があるとする文化が息づいているということだ。

 Oh,wonderful!

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ついたち [語源]

 トイレの日めくりを見ているうちに、一日を「ついたち」と読み、「朔日」とも書
くことが気になった。

 まずは「ついたち」。これは「つきたち(月立:こもっていた月の出始め)の音
便」ということでナットク。

 では、「朔」の意味は何か。似た字に「逆」がある。ならば共通部分の意味
はと調べたら、「もとへもどる」とある。新月に始まって満月になり、またもと
へもどって次の月が始まる。ナルホド。そういえば「朔」を「しんにょう」(道を
行くの意)に乗せれば「遡(さかのぼ)る」となる。うまくできているもんだ。

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おおみそか [語源]

 大晦日を「おおみそか」と読むのは、陰暦の月末(三十日=晦日:みそか)
の最終だから「大」を付けたというのは見当がついたが、「晦」の意味は何か。
「月の出ない闇夜」(『漢語林』)とあった。ナットク。

 ところで、大晦日を「年越し」の日とは言うが、「年取り」の日とは言わなくな
ったようだ。数え年では生まれた年が1歳で(0歳はない)、次の正月に年を
取るから2歳になる。ということは、大晦日に生まれた子は、翌日の元日には
2歳ということになる。

 すべての人が同時に年取りの祝いをするというのも、悪くない。正月のめで
たさが二倍になる。満年齢では一人ひとりの生きた時間が基準だが、数え年
では老若男女の別なく、宇宙の営みの中で人としての年齢を刻んでいく。

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<語源>幼し=長なし [語源]

 「幼(をさな)し」=長(をさ)無しの意(「広辞苑」より)。これなら「年が
ゆかない。考えが未熟である」の意味も納得できる。

 では、「あどけなし」の「あどけ」にはどんな意味があるのか。
 そんなことを思ったのは、ある女性歌手が「♪あどけのない…♪」と
歌っていたからだ。
とりあえず「あどけ」を調べたが、手持ちの国語辞典6種、古語辞典
5種には、そんな見出し語はなかった。そこで、「あど」を調べると、
「相手に調子よく受け答えすること。応答」とはあった。とすると、「け」
は「気」? それならば、むじゃきな子供には、「あど気」はない、という
ことで説明がつくが、いかがなものか。


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「むすコ」と「むすメ」 [語源]

 「息子」と「娘」の発音が気になった。「むす」を調べたら、古語で「産す」あるい
は「生す」と書くのだとあった。つまり「産す子」と「産す女」。「帰国子女」の「子」
は男で「女」は女のことだと聞いたことがあったが、それに通じる。

 では、「をとコ」(男)の意味は? 
 「若い盛りの男子」とあり、対義語として「をとメ」(乙女)。そこで「をと」は?と調
べると、「をつ〈復つ〉」(=若返る)と同根とあった。

 昔だったら、私は既に「をとこ」ではない。それでは何か。
 男女とも、年取ると「おとな」と呼ばれるのだそうだ。めでたしめでたし。


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地名・名字の由来(12):常磐・常盤=ときわ [語源]

 常(とこ)+磐・盤(いわ)=とこいわ(永遠に変わらない大岩)→ときわ
 
「常夏の島ハワイ」「ジュビロ磐田」の中に隠れていたのか!


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地名・名字の由来(11):白村江=はくすきのえ(はくそんこう) [語源]

 「白」(はく)は音読み、「江」(え)は訓読み。「すき」は古代朝鮮語で「村」の意
(広辞苑)。なんと、「はくすきのえ」=中国+朝鮮+日本の合体音、ということら
しい。

 そういえば、「村」(すき)は「村主(すぐり)」につながりそうだし、現代の韓国語
では、「村」を「シコル」と発音することとも通じるようだ。

 ちなみに、韓国語では「村」を「マウル」とも言う。「むら」とはどちらが古いのか、
あるいは偶然の近似なのか。


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地名・名字の由来(10):三枝=さいぐさ(さえぐさ) [語源]

 一本の木、または草の茎から三つ枝が出て蓋(かさ)を生じ、珍奇なものであ
ることから「さきくさ(福草・幸草)」。やがて「き」がイ音便化。

 具体的に何の花を指すのかについては、山百合、福寿草、三椏、沈丁花という
説もあるが、未詳。

 濁水にこの木を入れたところ、澄んで人の薬になったという中国の故事もあるとのこと。

 以上「広辞苑」「日本国語大辞典」


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日果ウヰスキー [語源]

 10月21日の朝日新聞にニッカの社名の由来が載っていた。
 社長の竹鶴政孝氏は、仕込んだウイスキーが熟成するまでリンゴジュースな
どの販売でしのいだが、その当時の社名が「大日本果汁株式会社」。それが
昭和27年、「日」+「果」=「ニッカ」で「ニッカウヰスキー株式会社」になったと
のこと。ここの商品名で興味深いのはウイスキーではなく「ウヰスキー」だとい
うこと。「ヰ」はワヰウヱヲ(ワ行)の「ヰ」。サントリーウイスキーとは違う。蒸留
法が違うからなのだろうか。こだわりが感じられる。

 さて、サントリーはというと、元は寿屋。ヒット商品が「赤玉ポートワイン」。赤
玉は太陽(サン)、社長は鳥井(トリイ)氏。昭和38年、寿屋から「サントリー株
式会社」に。

 では、キリンはというと、「麒麟麦酒株式会社」。麒麟は中国の伝説上の動物
で、王様が仁(思いやり)のある政治を行うと現れるといわれた。アフリカのキリ
ンとは違う。
ところで、ロゴの麒麟のたてがみをよおーっく見てほしい。あれをデザインした
人が、ユーモラスな方で、たてがみの中にカタカナで「キ・リ・ン」と入れた。探し
てみよう。

 アサヒは「朝日」?。験を担いだめでたい社名である。


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地名・名字の由来(9):海老原=えびはら [語源]

 まずは「海老」から。

 エビは、「長寿の象徴としてめでたい動物とされ」(広辞苑)たから、あるいは
「その長髯傴僂(ちょうぜんうる)たるに似たる故(長いひげが、腰が曲がってい
るのに似ているから」(新井白石「東雅」)、「海老(かいろう、うみのおい)」、
「海の翁(うみのおきな)」ともいわれた。

 それが「えび」となったのには諸説ある。一つには、体色が葡萄(えび)色だ
ったから(東雅)。あるいは髭の形から「枝髭(えたひげ・えひげ)」の約転(日
本語源学)、ともある。

 「えび」は、もともとは紫系の色を表す日本の固有語だった。
日本書紀に「此れ即ち蒲陶(えび)と化成る」とある(蒲陶は葡萄に同じ)。

 そうなると、「海老原」は「えび色をした野原」だったのかもしれない。

 因みに、「ブドウ」という語は西域の方言だったらしい。


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